プレミアムウォーター中部株式会社様は、ウォーターサーバー向け天然水ボトルを生産供給しています。2022年2月に「岐阜北方工場」を設立。岐阜北方は4大ミネラル成分のカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムのほか、シリカやサルフェートも含有した良質な地下水が豊富に貯留された土地で、プレミアムウォーター独自の厳しい品質基準もクリアした採水を行っています。また日本の中央に位置しているため、生産および物流の拠点として、さらに安定した天然水の供給を目指されていました。
これまでのボトル製造工程では、原料を射出成形しプリフォームと呼ばれるペットボトルの卵を一度製造し、成形機でペットボトルを製造する工程を採用していました。
新設の製造ラインではプリフォームを経由せず、原料のペレットから直接ペットボトルを成形する機械を採用。ただし、この機械は一度稼働を始めると簡単には止めることができないため、成形したペットボトルを次工程の充填機へ安定供給するためのバッファ保管設備として、新たに「サイビスターⅡ」を導入。全体工程の最適化を図り、月間200万本以上の天然水ボトルの生産供給を実現しています。
新しく採用した成形機は原料を直接機械に投入し、1台の機械で1時間当たり1,500本のペットボトルを製造することが可能で、この機械によりプリフォームの製造工程と、保管スペースが不要になりました。
成形機で製造されたペットボトルはバッファ保管エリアへ搬送されます。
搬送されたペットボトルは専用ラック内に自動で格納され、1段あたり25本のペットボトルを保管。専用ラック1棚で175本を保管します。
ラックへの格納が完了すると専用ラックはバッファ保管レーンへ搬送されます。サイビスターⅡはシャトルが前後左右に移動する保管システムです。バッファ保管の準備が完了した専用ラックをシャトルがリフトアップし自動でバッファ保管レーンへ搬送します。バッファ保管レーンは15列備わっており、シャトルが前後左右に走行し、高密度で保管。最大で約23,000本のペットボトルを保管することが可能。成形機の製造能力で約5時間分に相当します。これにより、下流工程でトラブルが発生しても保管スペースを確保することで、成形機をとめることなく製造工程全体の効率化を進めています。
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| 公開日 | 2024-06-18 02:40:38 |
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